知らないと必要以上に怖がります
マイナンバー制度が始まる前、キャバ嬢やホステスなどナイトワークで働く女性にとっては、「ダブルワークが会社にばれる!」「税金が高くなる」などなど、様々な噂が飛び交いました。
施行されてしばらく経ちますが、予想したほどの変化を感じていない人も多いのではないでしょうか?
新しく導入された制度は、徐々に世の中に浸透していくものです。ですので働いているお店で突然「マイナンバーを提出して」と言われることもあるかもしれません。
そのときになって慌てないよう、マイナンバー制度についてもう一度おさらいしておきましょう。
実は自分が思っているほど怖いものではありません。
マイナンバーのデメリットとは?
マイナンバー制度は、国民一人一人に個別の番号を与えることによって、情報を照会しやすくし、手続きを簡略化することが出来るものです。
マイナンバー制度の導入によって、税金が高くなったとか、個人がデメリットをこうむることはないと言っていいでしょう。その一つで、マイナンバー導入に当たり、「水商売には不利!」という声が高かったことをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
マイナンバー制度があると、水商売をやっている人がこうむるデメリットとは何なのでしょうか?
所得がバレてしまうって本当?
キャバ嬢やホステスの仕事は、何らかの事情でお金が必要な人が、副業としてやっているケースも多いです。
会社員だと、副業禁止の会社に隠れてナイトワークの仕事を続けている人も珍しくありません。どんな人も所得に応じて税金が課されますため、税務署が個人の所得を正しく把握するために、確定申告をするよう義務付けています。
ところが、水商売の仕事をしている人で、年度末に確定申告をする人は、まだまだ少数派です。ほとんどいないと断言する人もいます。多数の女性が確定申告をしているのは銀座の高級クラブくらいかもしれません。
実は、マイナンバー制度の導入は、こうした「不透明な所得」をなくし、誰がどれだけの所得を得ているかをハッキリさせて、税金を徴収しやすくすることも目的とされています。
水商売のお店でも、働いているキャバ嬢やホステスに支払っている給与額や源泉徴収について、税務署に報告する義務があります。
きちんとしたお店では、給与明細を出し、源泉徴収もしてくれます。そこから、あなた個人が得た収入の金額が正確に分かるので、税務署はその額を元に住民税を算出します。
本業として働いている会社に、その住民税の通知が行くので、金額から副業をしていることが発覚するケースが多いのです。
Wワークをしている女性はこの点に気をつけましょう。